■2
竹の敷居で囲まれた浴場には、岩から染み出たお湯の流れる音だけが響いている。
自然の岩で出来た湯船から白い湯気が立ち上り、夜の肌寒さを感じさせてくれた。
視線を上げていくと、一つの明かりも無い黒い山の奥に空が見え、星が瞬いている。
夜に入る露天風呂は、昼に入る時よりも数段風情が感じられた。
辰也「誰もいないってのはいいもんだな。まるで貸し切りみたいだ」
それにしても、さっきはひどいメに遭ったぜ。
香苗に殴られた右頬をおさえながら、1人愚痴をこぼした。
お土産を買いに行っただけなのに、どうして香苗にお土産を買わなくちゃいかんのだ?
自分のお土産くらい自分で買えってのっ!
お陰で俺の財布の中は火の車だ。
こうなっては食費削減でもしない限り、今週発売の『双子いじめて喫茶』(エロゲー)を買うことは難しい……。
だが、エロゲーを買わずにはいられないだよなぁ。くそぉ。
辰也「はぁ……それにしても、疲れた」
香苗のヤツが俺に突っかかってくるから、こんなに疲れたんだ。
今の俺は露天風呂にゆっくりと浸かって、この心労をリフレッシュすることが最優先事項だ。
床の岩が見えるくらい綺麗に澄んだ湯船に身体を沈め、銀色に輝く月を眺める。
辰也「ふぃ〜〜〜〜、極楽♪ 極楽♪」
月並みな台詞だが、疲れ果てた俺の頭には、この程度の言葉しか浮かんでこなかった。

……カポーン。

そんな音さえ聞こえそうな雰囲気だ。

不意に背後から、木製の戸の擦れる音が聞こえてきた。
こんな時間に俺以外にもお風呂を楽しもうってヤツが来たか。
ま、混浴タイムだ。
親父かジジイくらいなもんだろ。
ひたひたと、歩いてくる気配が二つ。
佐枝「いやー、疲れちゃったね、遥ちゃん」
これは佐枝ちゃんの声じゃないか。
それに遥ちゃんだってっ!?
遥「すこしだけ。それより、佐枝さん……お風呂、やってて良かったね?」
や、やばいっ! どこかに隠れなくてはっ!
俺は慌てて、どこかに隠れようとするが、ふと途中で動作を止める。
今は混浴タイムなんだから別に隠れる必要ねーよな。
異性に裸を見られたくなかったら、普通の時間帯に入ればいいんだから。うん。
俺はそのまま湯船に浸かり、上半身だけを捻り、佐枝ちゃん達を見た。
2人とも俺の可愛い下僕であり、Hをしたのも1度や2度ではない関係だ。
その2人はバスタオルで白い肌を隠し、そこに立っている。
遥ちゃんは頭にバスタオルを巻いて、いつもの帽子の代わりにしていた。
しかし、2人の若い肉体の張り艶や、グラマラスなトコまでは隠しきれていなかった。
辰也「よっ……佐枝ちゃん、遥ちゃん」
片手を上げて挨拶する。
遥「あぅっ……お、お兄ちゃん……どうして?」
佐枝「わわわ、もしかしてボク達、間違えて男風呂に入ってきちゃったっ!?」
2人は予想通り慌てた表情を見せた。
辰也「混浴タイムなんだよ。知らなかったか?」
佐枝「あ、そうなんだ。良かった、ボクてっきりまたドジっちゃったかと思ったよ」
辰也「一緒に入るか? どーせ、この時間帯なら誰も入ってこないだろうし」
遥「うん。お兄ちゃんと……お風呂に入る♪」
遥ちゃんはにっこりとした笑顔を見せる。
佐枝「人前じゃないから……ボクも入るっ!」
そりゃ、誰か入ってきたら帰るってことか?
とにかく2人とも一緒に入る気満々のようだ。
これはもう俺の人徳としか言いようがないな。

辰也「さ〜て、身体でも洗おっかな〜♪」
俺は湯船から上がり、備え付けのドレッサー(ハンドシャワーとかついてるアレ)の前に座る。
すると、佐枝ちゃんと、遥ちゃんも俺を挟むようにして座ってきた。
一緒に身体を洗うのかな?
だったら、バスタオルの下のあの瑞々しい肉体がじっくり観賞できるいいチャンスだ。
俺は蛇口をひねって、洗面器にお湯を溜めながら、二人をさりげなくチェックした。
2人と目が合った。
辰也「…………なぜ、俺を見る?」
遥「あ、あの……わたし……お手伝いするっ」
佐枝「ボ、ボクもっ! ボクだってメイドだもんっ!」
メイドは関係ないって気がするが……。
辰也「そ、そうか? じゃ、じゃあお願いするかな?」
さすがは俺の下僕達だ……主人に尽くす心が分かってるじゃないか。
遥「ふふ。お兄ちゃん……背中から洗うね……」
遥ちゃんはそう言って、泡のついたタオルを背中に押し当てた。
ぬるぬるとしたタオルが俺の背中を撫でていく。
佐枝「それじゃ、ボクは頭を洗うね」
佐枝ちゃんは俺の横に立ち、手についた泡で俺の髪を洗い始める。
心なし、手付きが悪いのは不器用だからだろう。
女の子2人がほぼ裸同然の姿で俺に奉仕してくれるのはなんて気分がいいんだろう。
しかも、佐枝ちゃんのおっきなバストが視界の横で弾んでいるのである。
そして、石鹸の香り……石鹸……せっけん……。
辰也「佐枝ちゃん、俺の頭石鹸で洗ってたりなんかしないよね?」
佐枝「えっ? ダメだった?」
遥「大変、お兄ちゃんの髪の毛カピカピになっちゃうっ!」
辰也「佐枝ちゃん、流してっ!」
佐枝「う、うんっ!」
佐枝ちゃんは、洗面器の中身を俺にかける。
辰也「ぅっっっっ!!!!」
冷たっ! 寒っ! 凍るっ!!!
辰也「佐枝ちゃんっ! これ、水じゃないかっ!」
佐枝「わわわわわっ! ご〜め〜ん〜な〜さ〜いっっ!」
佐枝ちゃんは『いつもの言葉』を口にしながら慌てて頭を下げる。
遥「お兄ちゃん、大丈夫?」
遥ちゃんはゆっくりとお湯をかけてくれる。
辰也「ああ、遥ちゃん、ありがと。髪はカピカピするけど、大丈夫。
佐枝ちゃん……一生懸命なのはいいけど、もうちょっと気を付けてくれよな」
佐枝「ううぅ、はいぃ〜……以後気をつけますぅ〜」
佐枝ちゃんは落ち込んだ様子を見せる。
辰也「もう髪は後でいいから、2人で身体洗ってくれよ」
遥「うん。分かった」
佐枝「わっかりましたー☆」
しかし、佐枝ちゃんはもう復活していた。

遥「お兄ちゃん、気持ちいい?」
佐枝「辰也クン、綺麗にしてあげるからねっ♪」
遥ちゃんと佐枝ちゃんが俺を左右から挟んで身体に手を這わせていた。
なんか、気のせいだと思うけど、少しずつ距離が縮まってない?
遥「お兄ちゃんの胸っておっきいな……」
佐枝「辰也クンの身体ってきれいだね……」
うっとりとした視線で俺の身体を見つめている。
気のせいじゃない、じっくりと2人は距離を縮めていた。
遥「お兄ちゃん……」
佐枝「辰也クン……」
2人は俺に何かを期待するような視線で送っている。
辰也「わかってるって。だから、先に身体を洗おうぜ」
そう言って、俺は2人を抱き寄せ、バスタオルの上から柔らかな肢体をまさぐり始める。
佐枝「んっ……ふぅぅんっ……」
遥「あ………ふぁ……んぅ……」
2人とも控えめな喘ぎ声を漏らす。
辰也「ふふふ、可愛いヤツめ、もっと喘がせてやろう」
2人のボディラインに沿って指を滑らせ、お尻のラインを確認する。
佐枝「あ、んんんぅぅ……辰也クン」
遥「あ、そこ……お兄ちゃぁん……」
2人とも甘えた声で俺にしなだれかかってくる。
豊かで柔らかな乳房が俺の胸板で潰されていた。
辰也「ほら、『佐枝』、『遥』……ちゃんと俺の身体を洗ってくれ」
俺は佐枝と遥のお尻を撫で回しながら、2人に指示を飛ばす。
遥「ぅん……おにぃちゃん……あぁ……」
佐枝「あぅ……んんぅ……だめぇ……」
腰をくねらせながらも、2人は自分の身体を密着させたまま俺の身体を洗い始める。
辰也「ついでだから、お前達も綺麗にしてやるぜ」
遥「うん……身体の隅々まで綺麗にして」
佐枝「ひ、人前じゃないから……いいよ……」
2人は顔を真っ赤にそめ、俯きつつも、OKを出してくれた。
辰也「それじゃ邪魔なバスタオルを取ってもらおうか」
遥「は、恥ずかしい……」
遥はゆっくりと、自分に巻き付けたバスタオルをほどいた。
白い布が床にゆっくりと落ちる。
辰也「遥の肌、すごく白いな……」
染み一つ無い、まるで透き通るような白い肌をじっと見つめる。
平均的な女の子よりも白いその健康的な肌に、丸く実ったバストはみっしりと肉が詰まっているクセに、
ツンと上向きになっていた。
遥「そ、そんなに……見つめないで……」
遥のオッパイの先端はすでに固くなっており、綺麗なピンク色の乳首は薄く充血している。
身長が低い割に、出るところは出ていて、引っ込むところは引っ込んでいた。
佐枝「あ、あのっ……ボ、ボクも……取ったよ……」
佐枝の方を向くと、遥のおっぱいと同じくらい大きいバストがやはり目立つ。
おっぱいの形が若干釣鐘型のように見えるが、大きすぎてそんなことどうでもいい感じがしてくる。
佐枝「あぅ……やっぱり恥ずかしい……」
ヒップも大きく、太腿もおいしそうなほど瑞々しい張りを持っている。
2人とも甲乙つけがたい肉体の持ち主だ。
これで俺に従順な性格なんだから、本当に下僕としてふさわしい。
一生俺のために尽くして欲しいくらいだ。
辰也「よし、それじゃあ……続きをしてもらおうか」
遥「うん。お兄ちゃんを綺麗にしてあげる……」
佐枝「まかせて、辰也クン」
2人は僅かに頬を染めつつも、俺に近付いてくる。
女の子の特有の香りの、フルーツのような甘い匂いが感じられる。
辰也「2人とも、いい匂いだ」
佐枝は太陽をいっぱい浴びた布団から感じられる暖かな感じのする匂い。
遥はほんのりと甘い、ケーキのような香りが感じられた。
俺はボディソープを付けた遥に手を伸ばし、大きく実った乳房を下からすくい上げるようにして掴んだ。
遥「あ……んぅ……」
容姿の割に大きい遥の乳房は、俺が指に力を加えるだけで容易に形を変え、指の間から乳肉をはみ出させる。
辰也「遥のおっぱいはすごく柔らかいな……揉んでいると気持ちいいよ」
しっとりとした肌の感触を手の平いっぱいに感じる。
遥「んぁ、嬉しい……あぁ……あぁん」
甘い声を口から漏らしつつ、俺に身体を預けて、されるがままになっている。
遥の乳房は徐々にソープの泡に包まれていく。
桜色をしてる乳首が徐々にむくりと頭をもたげ、朱色に染まっていった。
遥「ふぁ……ん、あ……あぁ……」
短い喘ぎ声を漏らしつつ、泣きそうな表情を見せる遥。
しかし、その瞳からは「もっと乱暴にしてもいいよ」と語りかけてくるものがあった。
佐枝「ぷぅ〜〜〜、辰也クーンっ! ボクも相手してよー」
辰也「佐枝は自分の身体を使って俺を洗ってくれよ」
佐枝「え、そ、そそそそそ、そんなコトッ!? ボク……」
佐枝は慌てて、顔を真っ赤に染めた。
辰也「出来ないなら別にいいぜ……遥にやってもらうだけだ」
遥「う、うん……いいよ、お兄ちゃんの……ため、なら」
遥は恥ずかしそうに顔を俯けつつも、しっかりと俺を見上げていた。
佐枝「ボ、ボク、やるよっ! だ、大丈夫だもんっ!」
佐枝は両拳を握って見せると、すぐに自分の身体にボディーソープをかける。
佐枝「あぅ、冷たっ……」
とろみと特有の色を見せながら、佐枝の凹凸のある肉体にソープが垂れ落ちていく。
ソープが通った跡は照りが見えて、まるでローションでもかけたかのようだ。
佐枝「そ、それじゃあ……するよ?」
佐枝は椅子に座っている俺の背中に回ると、肩に手を置いて、若い肉体を押し付けてきた。
俺の背中全体に佐枝の体温と、弾力のある肉体を感じた。
佐枝「あ、辰也君の身体……あったかくて、気持ちいい……」
そう言いながら、佐枝は自分の乳房を俺の背中に押し付けてくる。
佐枝の乳肉は弾力に富み、肌も剥き立てタマゴのような肌が上下にする度に俺の背中に心地よい温もりが感じられる。
辰也「佐枝の身体も気持ちいいぜ」
佐枝「ほ、ホント? ボク、嬉しいよ♪」
押し付けられた佐枝の乳房は、俺の背中で丸く潰れて皮膚を押してくる。
佐枝「ふぅん、んんっ、くぅう……」
擦りつけている間に、佐枝の乳首が固くなっていくのが分かる。
コリコリの乳首が俺の背中に擦られて、佐枝は更に感じてしまっているようだ。
佐枝「ん、ふっぅ……んんっ……」
くぐもった声が口から漏れ、俺の首筋に熱い息がかかる。
いつの間にか肩に置かれていた手が、胸へと回され、更に身体を密着させていた。
遥「お兄ちゃん……こっち見て……」
佐枝にずっと気を取られていたせいで、遥は泣きそうな表情になっていた。
辰也「遥の胸だけじゃなくて、全身を洗ってあげないとな」
遥「あ……」
俺は遥を抱き寄せると、全身に泡を塗りこむように遥の肉体全部に手を這わせていく。
無駄な贅肉のない瑞々しい肉体全てを楽しむように、指を滑らせる。
遥「あぁ、んん……やぁ、ん……んうぅ……」
俺の指に遥は小さく震え、甘い声を上げながら湿った吐息を漏らしていた。
俺達は誰も入ってこない露天風呂で、身体を擦り付けあい、お互いを泡だらけにしていた。
すっかり元気になって天を向いている肉棒を見て、遥と佐枝は恥ずかしそうに小さく笑う。
遥「お兄ちゃんのココ、特に念入りに洗わないと……」
佐枝「そう、だね……」
2人はとろんとした瞳で俺の肉棒を見つめ、ゆっくりと手を伸ばしてくる。
白く、細い指が俺の猛々しい肉棒に絡みつく。
ただ握られただけなのに……どうしてなかなか。
甘く痺れるような刺激を受ける。
遥「お兄ちゃんのオチンチン……ピクピクしてる……すごい」
佐枝「わ、わっ! 辰也クンのオチンチン、大きくなったっ!」
2人の指が俺の肉棒を擦り始める。
ボディソープのおかげもあって、最高に滑りが良く、リズミカルに上下に擦られる刺激に更に肉棒は固くなった。
遥「たくましい……お兄ちゃんのココ……」
遥は優しく俺の先端部分を撫でながら、陰嚢にも手を伸ばす。
付け根の部分から、優しく玉を指先で転がす遥。
遥「お兄ちゃん、気持ちいい?」
辰也「ああ、気持ちいいぜ。もっとしてくれ」
佐枝「ねえ辰也クン、ボクは? ボクは?」
絶妙な力加減で肉棒を掴み、上下に擦る。
ソープの泡がローションの効果をなしているせいか、普通に擦られるより倍くらい気持ち良い。
辰也「あ、ああ……気持ちいいぜ」
や、やばっ、このままじゃ……。
俺は下腹部に力を込めて、湧き上がる射精感に耐える。
遥「お兄ちゃん……我慢しなくてもいい……」
佐枝「気持ちいいなら……出していいよ……」
2人は何度も俺とセックスしてるだけあって、俺が感じていることもお見通しのようだった。
遥の指は陰嚢を巧みに刺激し、先端から溢れ出るカウパーで更に先端部分と、茎の部分を責める。
佐枝「ちゅ☆ んんふぅう……んん、ちゅるるぅ……ん、ふぅぅ、んんぅ♪」
佐枝はイタズラっぽい瞳で俺を見つめると、耳たぶに舌を這わせてくた。
ゾクゾクと背筋を走る快感が、更に俺の射精感を高ぶらせる。
佐枝はそっと耳元で囁く。
佐枝「イッちゃえ♪」
淫靡に囁くその言葉と、佐枝特有のバラの香りを感じ、ついに俺の我慢の限界が来る。
尿道を駆け上る白い衝動に、甘い刺激を覚える。
辰也「くぅっ!」
俺は遥達の手によって、射精させられてしまった……。
遥「きゃっ……♪」
佐枝「わ、たくさん出てるっ☆」
俺の肉棒が大きく脈打ちながら白い子種を飛び散る。
何度も何度も尿道口から粘り気のある精液を発射し、遥達の白い肌を穢していく……。
遥「お兄ちゃんの精液……熱い……」
佐枝「辰也クン、すごくいっぱい出したね☆」
2人はにっこりと天使の笑顔を見せてくれた。
この支配者たる、俺が下僕によって一方的にイカされてしまうとは……屈辱だ。
佐枝「それじゃー、お風呂に入ろー☆」
佐枝達は自分達の身体についた精液とボディソープを洗い流した。




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